認定NPO法人じゃんけんぽん

地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査

 非正規雇用労働者の増加等の雇用環境の変化、情報通信社会の急速な進展等による生活環境の変化、少子高齢化や核家族化、未婚化・晩婚化、これらを背景とした単身世帯や単身高齢者の増加といった社会環境の変化により、「孤独・孤立」がうまれやすい社会となっている。孤独・孤立の問題の特性として、原因や背景事情 が多岐にわたり、かつ複雑に絡み合い、分野横断的な支援を要する場合が多く、既存の制度や支援機関では対応できない場合があること等が挙げられる。このような問題に対しては、「課題解決型の支援」と「つながり続けること」の両方を組 み合わせることや、孤独・孤立が起こりにくいような「豊かな地域づくり」といった視点が必要である。
 そうした中で、「日常生活環境(地域社会のあらゆる生活環境)における対応」が予防や早期対応の観点か らも重要であることが明言されている。
 このため、本事業において、NPO及び社会福祉法人等(以下「NPO等」)をはじめとした多様な主体の協働による創意工夫にあふれる日常生活における孤独・孤立の予防や早期対策につながる活動に対して、支援を行う。

じゃんけんぽんの取り組み


見守り・居場所等孤独孤立防止の活動における情報受発信の取組み

<概要>

 居場所や見守りの活動を広く世間に知ってもらうことで、必要な人に必要な情報が届き、直接的な相談や居場所の利用など何かしらの支援につながることや、地域でこうした活動をしてみようとする人が現れることを目指す。あわせて、生活にラジオが浸透している車社会群馬において、ラジオから流れるメッセージが必要な人に届き、孤独孤立防止に直接つながるのかを検証するパイロット的取組み。

<取り組みの内容>

 群馬県は車社会であるため通勤や日常生活の中で車を運転する機会が多く、その際に地元のFMラジオを聴いている人が非常に多い社会的背景がある。つまり、運転しながら耳から入る情報をキャッチし、そのキーワード等からインターネット検索などの行動に移るケースが多い。そこで、FMラジオを通じて定期的にメッセージをながすことで、より多くの人にこうした活動を知ってもらい、そこから直接もしくは必要な人に口コミ等で伝わること、そこにLINEなども合わせて活用することで、よりスムーズな相談対応にもつながることを期待している。

 また、広く知ってもらうことで、自分たちでもやってみようという人が出ることも合わせて期待する。その場合はノウハウの提供により当法人がカバーできていないエリアや分野にも支援のネットワークができる事を期待している。

ラジオの予定